秩父鉄道三ヶ尻線 最後の甲種輸送(令和2年9月)
秩父鉄道三ヶ尻線は、太平洋セメント(株)熊谷工場で使用する石灰石と石炭の輸送を主目的に、昭和54年10月1日に熊谷貨物ターミナル駅と武川駅間に開業した貨物線です。
熊谷貨物ターミナル駅はJR高崎線と接続しており、秩父鉄道線内の駅が他社線の線路と接続していることを活用し、秩父鉄道の電気機関車で他社の新型車両等を貨物として輸送する甲種鉄道車両輸送(以下甲種輸送と記載)も行っております。
しかし、令和2年2月26日に、熊谷貨物ターミナル駅と三ヶ尻駅間で運転を行っていた石炭貨物輸送が終了し、同区間を走る定期列車はなくなりました。
そのため、同区間は廃止とり、熊谷貨物ターミナル駅から三ヶ尻線を経由する甲種輸送も終了することとなりました。
令和2年9月28日(月)に、川崎重工業(株)兵庫工場で製造された東武500系「Revaty」の増備車509〜511編成(3両×3編成)が、熊谷貨物ターミナルから三ヶ尻線を経由して羽生に向かう最後の甲種輸送がありました。
けん引機は、熊谷貨物ターミナルから武川まではデキ102が牽引しデキ108が最後部に付く後補重連、武川から羽生まではデキ108が牽引しました。
けん引機には、「三ヶ尻線さよなら甲種輸送2020.9.28」と書かれたヘッドマークが取り付けられました。
最後の甲種輸送は平日の運転でしたが、沿線には多くのファンが集まりシャッターを切りました。
◆ 三ヶ尻線廃止区間(熊谷貨物ターミナル−三ヶ尻)で撮影
この区間は距離が短く、また撮影地も限られることから、早朝から多くのファンが集まりました。そのため、全編成を入れての撮影は断念しました。
8015レ デキ102が先頭でやってきました |
8015レ 後補機デキ108を撮影 |
◆ 秩父本線(武州荒木−新郷)で撮影 武川からは人気のデキ108が牽引、新郷の定番撮影地に行きましたが満員御礼、武州荒木寄りに移動して撮影しました
8018レ 全編成を入れてヘッドマークも撮影できました |
8018レ 東武500系「Revaty」をファンを絡めて後追い撮影 |
◆ 羽生駅で撮影 撮影が終わり羽生駅に向かうと、デキ108と東武500系「Revaty」が駅構内のはずれに停車していました