大井川鉄道に転じた小田急ロマンスカー3000形(SSE車)
小田急電鉄の7000形(JSE車)増備に伴い、昭和58年3月3000形(SSE車)の3001F(5両編成)が運用離脱しました。
3001Fは昭和32年に製造された小田急ロマンスカー(SE車)の第一編成で、動態保存車両として大井川鉄道に譲渡されました。
大井川鉄道では、昭和53年8月からロマンス急行「おおいがわ」として運行を始まりました。
しかし行楽客が利用する時間帯はSL急行が主力となり期待するほどの集客ができず、昭和62年7月のダイヤ改正でロマンス急行「おおいがわ」の運用がなくなりました。
その後平成4年3月に廃車となり、翌平成5年4月に解体されました。
ロマンス急行「おおいがわ」はSL急行の合間を走っていたため、シャッターを切る機会はめったにありませんでした。
しかし、大井川の山並に響いたミュージックホーン(ドミソドー、ドソミドー)はしっかりと脳裏に刻まれております。
小田急線内で活躍した3000形(SSE車)の記録はありませんが、あさぎり号として御殿場線で活躍した雄姿は御殿場線に73系が走っていたころ(昭和54年)に展示しております。
田野口−下泉 昭和58年7月9日 |
C56-44牽引ジャズトレインとの並び 千頭駅 昭和59年7月21日 |