秩父鉄道 1000系
秩父鉄道1000系は元国鉄の101系で、昭和61年から平成元年にかけて36両が導入されました。101系は、国鉄の新性能電車の
さきがけ車で、中央線・山手線等、73系に代わって活躍した車両です。JR化後も、鶴見線や南武線等で活躍しましたが、平成15年11月
28日に南武支線での定期運用を終了し引退しました。それ以降、秩父鉄道は、101系が活躍する最後の線区となりました。
1000系の導入により、吊り掛け駆動方式の車両は置き換えられ、当時は嫌われ者でした。しかし、南武支線から101系が引退すると、
国鉄新性能電車のパイオニアである1000系の人気は高まり、国鉄リバイバル塗色が登場するなど話題を呼びました。
1000系も導入から20年以上たつと、老朽化が目立ち、平成20年度から東京急行電鉄の8500系や8090系を導入し、1000系の
廃車が始まりました。引退が現実的となった25年度には、最後まで残った3編成を使って撮影会や臨時運転も行われました。この記録は
こちら → さよなら国電リバイバル1000系貸切りツアー(平成25年8月)、
さよなら1001号引退記念イベント(平成25年10月)
そして、平成26年3月23日の貸切臨時運転を持って、秩父鉄道から引退することになりました。
登場時は黄色に茶色帯が入った秩父鉄道色でした
寄居−桜沢 昭和63年5月29日 |
桜の季節に雪が降りました 樋口−野上 平成3年4月9日 |
◆ 国鉄色となった1000系
平成19年に鉄道博物館が開館したのに合わせて、4編成が旧101系で使用された国鉄色を模した塗装に変更されました。
1.バーミリオン(中央線色)(初代):1011編成 平成22年3月に引退
2.スカイブルー(京浜東北線色):1001編成 平成25年10月に引退
3.カナリア(山手線色 → 総武中央緩行線色):1012編成 平成22年10月に引退
4.ウグイス(山手線色、現車は関西線色):1009編成 平成23年2月に引退
左:熊谷 平成22年3月20日 右:ひろせ野鳥の森駅 平成22年10月17日 |
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