平成19年3月31日午後、空の雲は厚く今にも雨が降り出すような天気でした。私は
定番の桃浦筑波山ポイントに立ってました。桃浦14時50分の25レを待っていましたが
大幅に遅れている。そんな時一本の連絡、「27レは金太郎の2連、東田中付近を
今(15時10分頃)通過した。」27レはどうしたんだろう?
それからまもなくでした。KR2連の25レが通過していきました。
さて、時間的にみて桃浦駅で26レと交換のタイミング。26レはキハ714と
キハ602の2連。どちら方向にカメラを向けるか?耳をすませ列車の音を確認するが、
どうやら25レは桃浦で26レと交換せずに出発したもよう。26レも遅れているようだ。
こうなると、私のいるポイントには27レと26レ、どちらが早く到着するだろうか?
私は金太郎の27レが先に来ると読みました。予想通り27レ金太郎が到着しました。
27レ後追い(桃浦駅方面を望む) |
時間的にみて桃浦駅で26レと交換と読み、ダッシュで桃浦駅に向かいました。目的は
キハ432とキハ714の並び撮影。桃浦駅に到着すると、人・人々でごった返し
ていました。
遠くから一筋の光が・・・、26レがやってきた!待望の並びが撮影できました。
そして、キハ714を先頭にした26レが桃浦駅を出発していきました。
実は上の画像が私の最後の鹿島鉄道の走行写真となりました。この時は、金太郎の返しは
どこで撮影するかで頭はいっぱい。そんな時、また一本の連絡、「国道355号線、
石岡付近の渋滞が激しい。早めに(石岡へ)戻ってきたほうが良いよ」
そうだ今日は鹿島鉄道の最終日。すっかり忘れていました。
◆ 石岡駅さよならセレモニー
午後5時すぎから、NPO法人まちづくり市民会議主催のさよならセレモニーが開かれました。
このセレモニーには鹿島鉄道の小野里忠士社長も列席されておりお別れの挨拶を頂きました。
その中で、「長い鉄道の歴史を閉じることになり(経営者として)責任を痛感している。お詫び申し上げる。」印象的でした。
経営のトップから公の場で謝罪の言葉を聞くことが出来ちょっぴりしんみりしました。報道機関によると、この時小野里社長は目をうるませていたとの事。
頑なに廃止への路線を貫いた社長が初めて市民の立場で語った言葉と受けとりりました。最後に、小野里社長と33レ鉾田行き キハ430 2連の運転士、
車掌らに花束が贈られ、列車は約10分遅れの17時40分出発していきました。